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Slowムーブメント カルチャー&ライフ
スローでピースな文化を築き、手づくりの暮らしを愉しむためのあらゆる情報をご提供します。新刊本の紹介もこちらで。
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「緑の政治ガイドブック」新書のご紹介
右でも左でもなく前へ進む政治を!
原発が大事故を起こし、グローバル資本主義が行き詰まった今の日本で、私たちはどのように変わっていけばいいのか。
巻末に鎌仲ひとみ×中沢新一の対談を収録。
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480066473/
内容
緑の政治は一九七〇年代に誕生し、いまや世界的な広がりを見せている。これは人間と自然の関係を中心にすえて、社会と経済のありかたを考え直そうとする大きな流れだ。福島第一原発が深刻な事故を起こし、グローバル資本主義があらゆる局面で行き詰まりを見せている今、私たちと私たちの社会はどのように変わっていけばいいのだろうか。その道筋を考え、着実な行動へとつなげていくために、世界各国の歴史と現状に学ぼう。
第1章 世界に広がる緑の政治
第2章 温暖化する地球
第3章 緑の哲学とは何か
第4章 「欲求」でなく「必要」を満たす経済
第5章 生命のための政治
第6章 生き残りをかけた戦略
解説 右でも左でもなく前へ進む運動を(鎌仲ひとみ中沢新一)
著者
デレク・ウォール ウォール,デレク
イギリス・バークシャー州在住。「イングランド・ウェールズ緑の党」元主席議長。「エコ社会主義者インターナショナル・ネットワーク」創設者の一人。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで政治経済学を教える。著書に『台頭する緑の左翼』(2010)、『反資本主義・反グローバリズム・緑の運動の経済学』(2005)など多数。
14日 訳者の白井和宏さんのお話を聴く機会があり知りました
とても解りやすく閉塞感のある世の中に希望が沸いてきました
アースディでも販売したいと思っていますが連休中に是非お手にどうぞ
冬至キャンドルナイト2011
12月16日(金)、冬至キャンドルナイトが戸塚のカフェ・デラ・テラ(善了寺)で行われ、80名近くの方が参加されました。この日は、戸塚の駅から善了寺まで続く道に、明治学院大学辻ゼミの学生たちが手間ひまをかけてつくったキャンドルが並べられます。
今回のスペシャルゲストは、韓国からお見えになったファン・デグォンさん。ファンさんは、韓国でベストセラーになった『野草手紙』の著者として知られています。『野草手紙』は、無実のスパイ容疑で刑務所に収監されたファンさんが、獄中から妹さんに向けてつづった手紙を本にしたものです。過酷な拷問を受けて傷ついたファンさんが目を向けたのが、刑務所の庭にひっそりと咲く野草たちの生命力でした。
ファンさんは、地球の循環を守ることがどれほど大切なのか、そこから外れた放射能を作り出すことがどれだけ問題なのかを語ります。そして人間は自然と一体にならなければならないと。細菌や病原菌とも敵対するのではなく、共生をしていくべきだと結論付けました。
また、対談相手となった江戸学者の田中優子さんは夏至に続いてカフェ・デラ・テラに登場。田中さんはファンさんの話を受けて、江戸時代の人々がまさに自然と共生して生きてきたといいます。江戸時代では「物事はめぐる」ととらえていたので、増えることには無関心。右肩上がりの成長など考えていないし、今年と同じでいいと思っているとのことでした。
「豊かさ」を現代とはまったく異なった尺度で考えていた江戸の人々の考え方から学ぶべきことは、いろいろとありそうです。
トークイベントの後にはキャンドルナイトのライブが行われ、おなじみのスローシンガーの松谷冬太さんとピアニストの遠藤律子さんがコラボレーション。ゆっくり堂から発売されたばかりのDVD『川口由一の自然農というしあわせ』でも演奏をしていただいているお二人の息の合ったメロディが、キャンドルに照らされたお堂を優しく包みました。
※ファン・デグォンさん(写真中央)と田中優子さん(写真左)
幸せのための発展〜ブータン訪問記
ブータンのプナカ県イビサ村で、キンレイ・ツェワン村長の話を聞かせてもらった。話をさせてもらったところは村の一般的な民家で、ブータンの民家に入るのはその日が初めてだった。ブータンの民家には外だけではなく中にも絵が書いてあり、その絵は守り神だったり不思議な模様だったりと、日本にはない新鮮な光景が私を楽しませてくれた。
そんな素敵な家の中でツアーのメンバーは円になって床に座り、村長が話すゾンカ語をガイドのソナムが英語にし、その英語を万意さんが我々に伝えるという、なんとも不思議な状態で村長の話は始まった。
村長の話は農業の話や若者の話、GNHの話など村長の体験と村からの目線で私たちに話してくれた。例えば農業の話は化学肥料が村で問題になったことを話してくれた。
昔この村では、牛の糞などを肥料に使っていたが、政府に化学肥料を進められ、使ってみたところ、2年ほどはたくさん取れたが、それから取れなくなってきてしまったらしい。村長がオレンジを育てていたときも、化学肥料と同時に殺虫剤をもらい、その殺虫剤を使い続けていたら、やはり2年ほどはたくさん取れたが、その後、オレンジの木はすべて枯れてしまった。政府は農作物がダメになっていくのに危機感を感じ、こういった問題が今後起こらないよう、ブータンは有機農業を推進するようになったのだという。
ツアー参加者から、村の若者たちが都市に出て行ったりしないのかと質問したところ、村で農業とは違う職業をしたがる若者は増えているとのことだった。村としてはその若者を応援したいが、その若者たちが村に帰ってきたとき、農業のやり方を知らないので仕事がなくなってしまうのが不安だと村長は話していた。
私がここで思い出したのは政府の話だ。今、ブータン政府は各村々を道路でつなぎ、より多くの人を都市に迎えるようにと動いている。そんなことをしては、若者たちが村から出ていってしまい、日本のように山村や農村の過疎化への道をたどってしまうのではないかと思ったが、政府はそれを防止するために、教育に目を向けていた。
政府は教育の中で、若者が村から出てもまた村に帰って生活できるような仕組みをしたら、村に戻るのではないのかと考えている。村長が不安がっている若者の話にうまく対応している。化学肥料の話だってそうだ。政府が化学肥料を配って2年間はうまくいったが、そこからは枯れてしまったり、作物が取れなくなったりしたら、政府が違う方法で農業をしていこうと動き出した。政府は村で起きている問題に対応しているのだ。
これはとてもすごいことだと思った。日本ではTPPを推進しようとしているが、それに反対している農業者はたくさんいる。しかしTPP推進は続いている。日本はうまく農業者の発信に対応できていない。
なぜブータンはこんなにもうまく政府と村がつながり、人々が納得いく社会を作っていくことができるのだろう。決定的に違うのは目指すものだ。単純な話、経済の発展か、幸せの発展か、それだけのこと。
日本の場合、経済の発展を目指し、TPPに入る。ブータンは国民が幸せであることを目指し、有機農業や若者の教育に力を入れる。その目指すものの違いで、こんなにも政治の姿勢は変わっていく。そんなことを村長の話をきっかけに考えていくことができた。
村長と話しているときツアー参加者があなたにとってのGNHは?と聞いたところ。「こうやってみんなで輪になって話していることこそが幸せだ」と話してくれた。
ブータンGNHツアー2011・秋参加者 禰津 匡人
新刊「おこのもり」
詩人・ウチダゴウさんが、『かたりべからす〜世界の愛し方、伝え方』に続く書籍『おこのもり』を、9月、ナマケモノ倶楽部・ゆっくり堂から出版しました。
制作期間は2年半。画を担当した矢野まりさん、ナマケモノ倶楽部との共同作業で、じっくり、じっくりと発酵させ、ついに作品として生まれてきた作品です。
●ゴウさんから読者のみなさまへ:
絵本『かたりべからす』では、「いまを生きる上でどんなありかたが世界を愛せるすべなのか」、そのことをできるかぎりシンプルに書きました(そのつもりでした)。
いっぽう、今回の作品では、「どうしたらいいのか」を性急に求めるよりもまず、「“いま”をとことん感じきってみること」一点に注力して、物語を書いてゆきました。
始まりと終わりが連なるものだとしたら、終わってゆくものを丁寧に見ていくことで、そのなかに眠っている始まりの存在が、自ずと見えてくるのではないか。そんな仮説を、みんなといっしょに検証してみたかった、ようです。2年前にお届けするはずの物語が、こういう事態を迎えた2011年に出版することになったこと。
運命的という解釈は好きではないのでしませんが、「いまを、これからをどう生きるか」を考え、決める皆さんにとって、どんなアプローチがありうるのか、その選択肢のひとつとして何らかのヒントになればと願っています。
ウチダゴウ
ポスト311に出版することになった偶然が、意味をもつかどうかは、この本を受け取ったみなさんがどう感じ、どう生きるかで答えとなることでしょう。
■『おこのもり』
降りつづくウシウシ。吹きぬけるシナシナ。キノミヤが天までのぼり、女は櫛を埋め、そして歌った、あの詩を。 庭の木が話してくれた物語、長くわたしに棲みついた声が、いまふたたび語りはじめた。
すべてのものは始まり、終わる。愛にも憎しみにも等しく機会を与えながら、劇的に、しかしまた、淡々と、黙々と。その一部始終を静かに見送りつづけることによって、再生への糸口を探る短編寓話。著:ウチダゴウ http://www.oo53.com
画:矢野まり http://yanomari.blogspot.com/
制作:ナマケモノ倶楽部
発行:ゆっくり堂
定価(本体価格800円+税)● ナマケモノ倶楽部のWebショップ
http://namakemono.shop-pro.jp/?pid=35257744● Amazon
http://amzn.to/ruMFnm
引き算の発想〜手作り、手仕事に学ぶ
ナマケモノ倶楽部エクアドル連絡員である和田彩さんに再会するのは2年ぶり。最初にお会いしたのは倶楽部主催のエコツアーがあった6年前。今回の滞在中に6歳の誕生日を迎えたムユちゃんが生まれた年でした。当時は「クリキンディ」と命名した今の土地も入手していない頃。
2007年メキシコのトセパンへのツアーの後に赤村の後藤君と2人で訪れたのはそれから2年後。その時に初めて前方にインバブラ山、後方にコタカチ山と眺望のよい広大な地所に足を踏み入れたのでした。
その時太い材木を手切りで切り運ぶ作業を手伝ったのですがそれが新築の家の柱となって土台に据えられていました。あの時は畑の構想だけでまだ茶色だった土地が今回、作物が色々植えられ、週一回売る程に収穫出来るまでになったというまさしく畑に変わっていました。水の引き込みや撒き方など苦労があったと聞きます。
詳しい経過は彩さんのクリキンディ日記 www.everyoneweb.es/kurikindijpn/をぜひ読んでください。
ムユちゃんはサチャという可愛いい妹ができてまさしくお姉さんに成長。日本語、ケチュア語、スペイン語のトリリンガルで賢い、優しい女の子です。サチャ(10ヶ月)は今回チョコレートの村、サリナス(標高3600m)に同行してくれたのですが 長い車中もぐずることなく笑顔が可愛く誰にも愛される子です。
サリナス村には 生協のパルシステムが手作りの太陽パネル2枚を寄贈してくれたので届けることが私のミッションでした。アヒチョコレートを入れる唐辛子形の編み物と言えば分かるでしょう。あれを編んでいるテキサルグループの女性たちにとパル会員の私が推薦、SWCが申請して認められたのです。
代表の亜美さんも一緒に作ったのですが産前だった為私一人で運びました。パルシステムはサリナスのチョコレートを扱ってくれている関係です。バッテリーが必要ということで滞在中に点灯は叶わなかったのですが 神父さんは街頭放送用にと、ある農民は牛の囲いの放電線用にと羨ましがっていました。テキサル組合では糸を巻く道具につなぎたいということでした。壊れ物扱いでしたので、無事に届けた後はクリキンディでのんびりと9泊も泊めて頂いたのでした。
ジャム、マヨネーズ、ソース、味噌に至るまで手作りし、ケーキやパンを焼く、鶏やクイの世話、手伝い人の昼食作り、布おむつの洗濯、など休む間もなく、「ないのだから作るしかない」と言いながらも安全な食べ物を追求して作る生活を愉しみ、コミュニティの人たちとの触れ合いも怠らず、今はコンポストトイレの普及を説得しているという彩さんを心から拍手、応援します。
私のエクアドル訪問も今回で4回目。最後かと思って行ったのですが新しい家が完成したらぜひ泊りに来てねと言われて揺らいでいるところです。
(ナマケモノ会員:砂川和子)
スラック・シワラックさん来日講演
(写真は左から辻信一さん、スラック・シワラックさん、田中優子さん)
スラック・シワラックさんの来日記念講演会、「ポスト3・11を創る:しあわせの開発学」が、7月24日から27日の間に東京と京都の計3か所で開催されました。イベントのホストは、スラックさんの著書『しあわせの開発学‐エンゲージド・ブディズム入門』を翻訳した辻信一さんです。
アジアを代表する思想家であるスラックさんはこれまで、NGOを立ち上げ、オーガニックカフェや書店を経営し、若者の教育の場を創るなど、精力的に社会を変革する行動を続けてきました。
スラックさんは、人々のつながりや地域を破壊し、あらゆる人間の営みを工業化していく経済のグローバリゼーションを問題にします。そしてそれに対抗するために、タイ(シャム)の伝統的な価値観やコミュニティの力を取り戻していくべきだと語ります。さらに話は、スピリチュアリティ、科学や教育の在り方にまで及びました。道徳的な正当性を持っていない巨大な多国籍企業のやり方を変えていくためには、ガンジーの言っていた「サティヤグラハ(真実の力)」と「アヒンサー(非暴力)」こそが大切であると語りかけました。
また、カフェスローで行われた27日のイベントには、江戸研究者の田中優子さんも参加されました。田中さんは「江戸時代では、経済とはお金を儲けることではなく、土を耕すことだった」「当時の人は、人間の技術でつくったものでも、単なるモノとしてではなく、その裏には人間の力を越えたスピリチュアルな存在があるのだと思っていたので、簡単にはものを捨てたりしなかった」といった価値観を紹介し、現在の、あらゆるものをお金の価値で置き換えようとする風潮に疑問を投げかけました。
イベントは各会場とも満席となり、大盛況のうちに幕を閉じました。スラックさんはタイに戻られましたが、これからは日本でも「エンゲージド・ブディズム」の輪を広げていきたいですね。
最新刊『しあわせの開発学』を出版!
「はるかな過去と未来を見通す賢者、スラックの仏教経済学が今、私たちには必要です」 ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ
ゆっくり堂の最新刊は、タイのエコロジー思想家、スラック・シワラックさんの著書を辻信一さんが翻訳した『しあわせの開発学(かいほつがく) 〜エンゲージド・ブディズム入門』です。
アジアを代表する知識人として知られるスラックさんは、「人々を不幸せにするグローバリズム」を批判して、積極的に行動を続けてきました。タイの農村文化を取り戻すための数々のNGOを立ち上げたり、エコビレッジや社会的起業を手掛るにとどまらず、GNH国際会議をタイで開催したり、アジア諸国とのSlowな交流を含めた人材育成にも取り組んできました。 スラックさんは本書で、「開発」という概念をあげ、シューマッハーの仏教経済学やブータンのGNHを紹介しています。そしてこれまで西洋諸国がタイをはじめアジア諸国に強いてきたGDPで成果をはかる開発(かいはつ)ではなく、仏教的視点を取り入れた持続可能な開発(かいほつ)を選び取っていくべきだと語ります。私たちは、つながりを壊していくような近代型の開発ではなく、地域の人々の幸せを増やしていくような開発(かいほつ)をこそ目指すべきだと感じられる1冊になっています。世界が注目するカルチャークリエイティブ(文化創造者)の著書をご一読ください。
辻信一さんの訳者あとがきはコチラ。
本の購入はコチラ。
(ゆっくり堂 高橋真樹)
ケニアとともに生きる
こんにちは。ケニアよりBenzoです。日本では、関西地方も梅雨明けとのことで、いよいよ夏本番といったところでしょうか。こちらケニアは、赤道直下とはいえ、南半球に位置しているので、今は冬といったところ。とはいえ、日本の10月下旬から11月上旬にかけての気候です。
‡ ‡ ‡ ‡ ‡ 最近感じること ‡ ‡ ‡ ‡ ‡
最近、貧困問題と教育の関係について、とても考えさせられることがよくあります。というのも、私が活動している施設は少年男子の更生学校で、子どもたちの生活リハビリテーションを目的としている施設なのですが、多くの子どもたちはケニア各地にあるスラムの出身の子どもたちです。
子どもたちはとても人なつこくて、純粋無垢な子どもが多いのですが、今までに学校に行けていなかった子ども、親子関係がうまくいかなくなって家出をし、ストリートチルドレンになったところを保護された子ども、その逆で、貧しすぎて育児放棄されてストリートチルドレンになった子どもなどが、多く生活をしています。
さまざまなバックグラウンドがありますが、理由はどうあれ、今までに、多くの子どもたちが大人との関係が希薄だったため、人と関わるときのパーソナルスペースがわからないというのが現状です。そうした子どもたちに、社会性を身に着けさせるために更生学校があるわけなのですが、この9ヶ月で自分が目にしてきた現状は、体罰による指導でした。
今までは、この体罰によって、多くの子どもたちが自己肯定観を欠落させてきたと思っています。未だに、いいことをした子どもをほめようと思って、頭をなでようとすると、叩かれると勘違いをして、自分のみをかばおうとする子どもがたくさんいます。
体罰によってどれだけ深く子どもたちが傷つくのかは計り知れません。けれども、自分のみをかばおうとする子どもたちを見るたびに、とてもいたたまれない思いになります。
この体罰、犯した罪のレベルによっていろいろと種類があるのですが、一番ひどい体罰が朝の朝礼の際に、子どもたちの前で行われる見せしめ体罰です。そんな現状を目の当たりにしながら、現状を変えられない自分にも苛立ったこともあります。けれども、その一方で、現状に目をふさごうとする自分がいたのも事実だったと思います。
そのことに気づいたのが今から3ヶ月前のことです。語学が不得手な私にとっては、何度現場と話し合っても伝わらないことがたくさんありました。体罰に関しても同じことが言えました。
けれども、3ヶ月前にふと思い立ったことがあります。言葉で伝わらないなら、行動で示そう。現場の先生の前にできるだけ顔を出して、日本人の子どもに対する関わり方を見せよう。
あれから3ヶ月が経ちました。現状はというと、この3ヶ月の間にJICA専門員による更生学校中間管理職クラスへのChild abuse(児童虐待)の研修が徹底的に行われたこともあり、体罰は激減してきました。けれども、現場はどうやって子どもにしつけをするのかがわからずに困っています。「叩けない、どうしよう。」そうやって苦悩する先生たちの横で、日本人的な子どもの関わり方を見せてきました。
私は子どもが言うことを聴かないときに
「いい生徒は誰ですか?」、
「いい生徒は今何をするべきですか?」
と、子どもたちに常に問いかけるようにしています。
自己肯定観の低い子どもは、とにかくほめてもらいたいという気持ちが強いからです。すると彼らも、ほめてもらいたくて、しなければいけないことをきちんとするのです。
悪いことや間違ったをしたときでも、彼らが自発的に謝ってくるまでじっくり待ちます。そして、謝ってきたときには彼らの勇気ある決断をほめ、何でいけないことなのか、何が間違っていたのかを一緒に考えます。
そんな日本人的な子どもの関わり方がケニアで頑張っている先生方に伝わればと思っています。現場の教員の対応は相変わらずちぐはぐですが、それでも、子どもを叩かなくなった先生たちに、とても喜びを感じています。この先、現場の先生に子どもとの関わり方、接し方を伝えていくこと、それが、今後の自分に課せられた仕事なのではないかなと思っています。
あと3ヶ月で、ケニア生活も1年になります。それと同時に残りのケニア生活も1年になります。
限りある時間を、悔いなく楽しくすごしていきたいと思います。
ケニアとともに生きる。
Benzoでした。
フェアトレードシティ熊本、誕生!
熊本でフェアトレードショップ、らぶらんどエンジェルを営み、フェアトレードを通じて若者育成、地域おこしに取り組んでいる明石祥子さんから、うれしいニュースが届きました。2011年6月、なんとアジア初(もちろん日本でも初!)、100番目のフェアトレードシティに、日本の熊本市が認定されたというのです。
●フェアトレードくまもとHP
http://www.fairtrade-kumamoto.com/index.php
仕掛人である明石さんからの報告です!
6月4日、熊本市でアジア初のフェアトレードシティ認定式があります。辻信一さん、中村さんは、熊本市国際交流会館にあるカフェはちどりのオープンやフェアトレードシティを目的にしたイベントに何回も協力してくださいました。お祝いの言葉もいただきました。自分の事のように喜んでくれる友と、この時を共有できていることが、フェアトレードシティの始まりとし相応しく思えます。
この8年間で450のイベントに参加し、150のマスコミ関係の報道がありました。これまでたくさんの方が、真剣にサポートしてくださったことを思い出しています。これからが、スタートといえますが、やっとここまできました。みなさんも、どうぞ、盛り上げてください。
●共同声明文●
世界はいま食糧危機に直面している。食糧への需要は供給を凌駕しており、国連食糧農業機関によると、2010年の68億人から2050年には91億人へと増大が予想される世界の人口を賄うには、世界の食糧生産を70%増やす必要がある。そうした中で、地球温暖化や、食糧を対象にした投機、拡大する不平等などの諸問題は、貧困層への影響をいっそう深刻なものにしている。
国連の調査によると、2005年時点で飢えに苦しんでいた人々の半数は零細な農家だった。彼らはトータルにみると食糧の売り手というよりも買い手側にあり、そのため食糧価格が上昇すると、その恩恵にほとんどあずかることができず、むしろ価格の上昇に真っ先に苦しむこととなり、両方の意味で貧乏くじを引く立場にある。
今日の食糧システムが引き起こす「底辺への競争」は、人間らしい生活を送りたい、持続的な経済・環境・社会を築きたいと願い、日々戦う生産者や労働者に悪影響を及ぼしてきた。 EU(欧州連合)やアメリカのような巨大食糧生産国は、農産物の輸入を阻止しようと障壁を設ける一方で、自国の農業セクターに対して 衰zの補助金を拠出してきた。そのことは、通常の貿易において弱い立場に立たされている南北の生産者が貿易を通して貧困から抜け出すことを難しくしてきた。
いま食糧危機に対する人々の関心が高まっているが、それは地球社会において農業問題が再び優先課題になっていることを示している。
この6月にフランスで開かれるG20農相会議では、地球規模の食糧安全保障と一次産品の問題が中心的な議題となると予想されるだけに、私たちは食糧システム全体を再構築する必要があることにスポットライトを当て続ける必要がある。
現在の食糧危機に対応するには、より多くの食糧をより安く生産するだけでなく、社会的公正と正義に基づいた対応をとるよう求める戦いが続いている。 それに加え、世界貿易機関を舞台に繰り広げられるドーハ開発ラウンドを真に貧困層の利益になる形で終結させるよう圧力をかけ、EUが2013年以降の共通農業政策を見直そうとしていることは、問題解決の糸口を提供するものである。
途上国の農家と先進国の農家との間に差異はない。真の課題は、G20の指導者が今日の食糧システムと農業貿易を、 南北の別なく持続可能な農業と食糧安全保障の実現を阻害するのではなく、その実現に寄与するものへと変えようとするのか、変えるならばどのように変えようとするかにある。
6月4日には、熊本市などがフェアトレードタウンを宣言することによって、世界58カ国の600万人以上の人々を直接潤すフェアトレードにコミットするフェアトレードタウンの数が世界全体で1000の大台に達する。 フェアトレードタウンは、地域の政府、企業、市民組織、それに市民が、より公正かつ持続可能な貿易という共通のビジョンの実現を目指すものである。 フェアトレード団体が輸入する産品やフェアトレードラベル産品を購入することによって、消費者は貿易には別のやり方があることを身をもって示している。
6月22日、23日の両日、世界的課題を克服するための世界的解決策を明らかにすべくフランスに集合するG20の農相は、世界の1000のフェアトレードタウンおよびフェアトレード運動が発する以上のメッセージに真摯に耳を傾けるべきである。
さあ、皆で世界の貿易をフェアなものにしていきましょう。
→6月4日の認定式イベントは、メディアにも報道されました。
http://kumanichi.com/news/local/main/20110605002.shtml
カフェスロー10周年記念イベント
5月22日(日)、スロームーブメントの拠点の一つ、国分寺のカフェスローが10周年を迎え、一日をかけたイベントが行われました。
ちなみにこの日は、国際的に「生物多様性デー」と定められています。またヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんの映画『幸せの経済学』の自主上映開始日として、全国100か所以上で一斉に上映された日でもありました。そんな様々な記念日が重なったこの日のカフェスローのイベントは2部制で行われ、あいにくの雨にもかかわらず、第一部は90人、二部は80人の参加者が集まり、大盛況になりました。
第一部ではヘレナさんの『幸せの経済学』の上映を受けて、文化人類学者の辻信一さんが解説を行いました。ローカル化をどう進めていくのか、そして今まさに起きている原発事故を含めたポスト3・11の時代をどう生きていくのかというテーマで話されました。(ヘレナさんの映画の内容を含むオススメ本はコチラ。
第二部の中心となったのは、ウィンドファームの中村隆市さんと、非電化工房の藤村靖之さんによる原発問題についての講演です。
チェルノブイリの支援を続けてきた中村さんからは、チェルノブイリと比較しても放射能のレベルは大変危険であると伝えられました。また、栃木県の那須で暮らす藤村さんは、地域の人たちとともに子どもたちの被ばくをできるだけすくなくする「那須を希望の砦へ」プロジェクトを紹介していただきました。
また、藤村さん考案のGP(原発何基分のエネルギーを使っているかを示す単位)を紹介しながら、なぜ原発をなくしていかなくてはいけないかを論理的に語っていただきました。(宣伝ですが、そのあたりのお話はゆっくり堂の編集した『テクテクノロジー革命』に詳しく紹介されています!)
後半には、スローミュージシャンの松谷冬太さんと、千葉の八柱でスローコーヒーを営む小澤陽祐さんによる音楽もあり、盛りだくさんの一日となりました。
震災の被害と原発事故が終息の見えない現在、10周年と言ってもお祝いムード一色というわけにはいきませんでしたが、集まった人々にとっては、タイムリーで中身の濃い集いの機会になったはずです。これからも、スロームーブメントを発信する拠点としてのカフェスローをよろしくお願いします。
(ゆっくり堂 高橋真樹)
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