ゆっくり堂の新刊、タイの仏教者であるスラック・シワラックさんの著書『しあわせの開発学』。この本には、翻訳者の辻信一さんが「エンゲージド・ブディズム入門」というサブタイトルをつけました。
日本では聞きなれないこのエンゲージド・ブディズムという言葉は、著名なベトナム人僧侶ティク・ナット・ハン師が名付けたものです。ベトナム戦争の早期の終結を求めて非暴力平和運動を続けたティク・ナット・ハン師の思想は、アメリカのキング牧師にも強い影響を与えました。
このエンゲージド・ブディズムは、日本語訳としては、「社会参加する仏教」、「行動する仏教」、「参加し合う仏教」、「闘う仏教」などと訳されてきましたが、大まかに言って、「仏教が社会と隔絶するのではなくて、積極的に社会と関わってより良い方向に変えてゆくこと」を指していると言えるでしょう。
つまり従来の仏教が向き合ってきた「無知」や「欲望」といった個人の内面を煩悩から解放するというだけでなく、「苦」を生み出している社会そのものを変えるために行動する必要があることを説いています。この考え方は、仏教という一宗教の枠組みを越えて、世界各地に幅広い平和運動や環境運動を生み出すきっかけにもつながりました。
スラックさんはINEB(エンゲージド・ブディズム国際ネットワーク)の創設者であり、エンゲージド・ブディズムの指導者として国際的に知られています。また、タイで農村や都市スラムに暮らす人々と向き合いながら、様々なNGOをつくりだすなど実践を行ってきました。スラックさんの著書の初の日本語版でもある『しあわせの開発学〜エンゲージド・ブディズム入門〜』で、エンゲージド・ブディズムの本質に触れてみてください。
非電化というコンセプトで、世の中の困っている人の役に立とうと奔走してきた藤村靖之さんが、久々に書き下ろした本のタイトルは、なんと『月3万円ビジネスーー非電化・ローカル化・分かち合いで愉しく稼ぐ方法-』(晶文社)。
「月3万円ビジネス」とは、その名のとおり、月に3万円しか稼げないビジネスのこと。「なーんだ、月3万円しか稼げないなんて、採算があわないや」と大きな企業なら、手をださないでしょう。だから、ニーズがあるのです。「いいことしか しごとにしない
うばいあわないで わかちあう
月3万円ビジネスのオヤクソク」
かゆいところに手が届くビジネス。目先の効率よりも、製品や作り手のストーリー、地球環境や社会問題への意識がある人たちに愛されるビジネス。つまり、ファストな競争から外れたところにあるニッチビジネスというところが、スロービジネスである月3万円ビジネスの極意なのです。
もちろん、日本の都市圏においては、「月3万円」で暮らしていくことはなかなか難しいでしょう。そこで、藤村さんは提案します。「月3万円ビジネスを10個」というのはどうでしょうか。月3万円×10個=月30万円! あれ?自分の今の月収より多いぞ!?なんて思う人もいるのではないでしょうか。
「石窯作りワークショップを出張指導」、「手作りの籾殻断熱パネルのご近所販売」から「出張大道芸」まで。今注目の「節電」を通り越して「非電化」の実例・アイデア満載な1冊。
「持続的な共生社会を目指す上で、いいことで愉しく稼げる状況を生み出すことは決定的に大事なことだと思います。この本では、いいことで愉しく稼ぐ具体的な方法が提案されています。
地方で仕事を生み出すセオリーも示されています。ナマケモノ倶楽部やSlowムーブメントに連なる皆さんには是非読んで頂きたい」
と藤村さん。
さあ、あなたなら、どんな月3万円ビジネスをはじめますか?
■非電化工房サイト『月3万円ビジネス』 はじめに を読む。
・13:30〜「幸せの経済学」上映
・15:00〜 辻信一さん&波多野毅さん対談
しあわせは“掴む”ものではなく“感じ取る”もの。人や自然と繋がったシンプルな暮らしの中にこそ本当のしあわせがあるのではないでしょうか。すでにあるしあわせに気付き、またこれからの新しいしあわせについて、映画&対談を通してみんなで感じ・考えてみませんか?映画にも出演している辻信一さん、そして辻さんと監督のヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんと交流のある波多野毅さんをお招きし、お二人と参加者みんなで“しあわせ”についてシェアできる場になればと思います。ご参加お待ちしております♪
フェアトレード・グッズの販売と、オーガニック野菜や雑穀をつかったメニューを出しているデリ・カフェです。できる限り地元で、顔の見える範囲のおつきあいができる農家さんのオーガニック農作物を活かし、地産地消を目指しています。
さらに
12月16日(金)、冬至キャンドルナイトが戸塚のカフェ・デラ・テラ(善了寺)で行われ、80名近くの方が参加されました。この日は、戸塚の駅から善了寺まで続く道に、明治学院大学辻ゼミの学生たちが手間ひまをかけてつくったキャンドルが並べられます。
今回のスペシャルゲストは、韓国からお見えになったファン・デ・グォンさん。ファンさんは、韓国でベストセラーになった『野草手紙』の著者として知られています。『野草手紙』は、無実のスパイ容疑で刑務所に収監されたファンさんが、獄中から妹さんに向けてつづった手紙を本にしたものです。過酷な拷問を受けて傷ついたファンさんが目を向けたのが、刑務所の庭にひっそりと咲く野草たちの生命力でした。
ファンさんは、地球の循環を守ることがどれほど大切なのか、そこから外れた放射能を作り出すことがどれだけ問題なのかを語ります。そして人間は自然と一体にならなければならないと。細菌や病原菌とも敵対するのではなく、共生をしていくべきだと結論付けました。
また、対談相手となった江戸学者の田中優子さんは夏至に続いてカフェ・デラ・テラに登場。田中さんはファンさんの話を受けて、江戸時代の人々がまさに自然と共生して生きてきたといいます。江戸時代では「物事はめぐる」ととらえていたので、増えることには無関心。右肩上がりの成長など考えていないし、今年と同じでいいと思っているとのことでした。
「豊かさ」を現代とはまったく異なった尺度で考えていた江戸の人々の考え方から学ぶべきことは、いろいろとありそうです。
トークイベントの後にはキャンドルナイトのライブが行われ、おなじみのスローシンガーの松谷冬太さんとピアニストの遠藤律子さんがコラボレーション。ゆっくり堂から発売されたばかりのDVD『川口由一の自然農というしあわせ』でも演奏をしていただいているお二人の息の合ったメロディが、キャンドルに照らされたお堂を優しく包みました。
※ファン・デ・グォンさん(写真中央)と田中優子さん(写真左)
スローウォーターカフェの定番、エクアドル、サリナス村からのフェアトレードチョコレートが今年も入荷しています。乳化剤不使用のため秋冬限定の、ほんもののスローフード。
アリバ種という香りの高いオーガニックカカオを利用して、スイスやイタリアから譲り受けた機材で、ゆっくり丁寧に作られます。最後の一包みまでカカオの原産国で生産しているフェアトレードチョコレートは、日本でもSlowWatercafeのものだけ!
日本向けに、添加物を抜き、新しいレシピをつくり、衛生管理も二人三脚で作り上げて7年、濃厚なカカオの味が評判の定番板チョコレートが、12月末、新しいパッケージにかわります。
森の木漏れ日で育つカカオの実から、お下がりの古き良き機械、工場ではたらくメンバーの集合写真、サリナス村の風景など、パッケージを並べて裏の説明を読めば、まるで絵本のように、どんな風にチョコレートがつくられやってきたか、その旅を楽しめます。まさに顔のみえるパッケージ。
デザインはayadesignstudioの渡辺文さん、虫や鳥のイラストはDictionaryなどでも活躍する大森木綿子さん。人気のカカオニブ味などの他に、アヒ唐辛子味(ミルクベース)とサリナス村の岩塩味(ビターベース)も加わります。バレンタインデーには7枚並べたセットが良さそう。待ちきれない人は一つずつ試してみてください!
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